舞い散る日々のなかで踊れ

散財していくタイプのおたく。

関ジャニ'sエイターテインメントのBDを観たはなし。

他担による雑感。

 

これまでに観たことあるDVDがわりと昔のものだったので、最近の映像作品をきちんと観るのははじめてのことです。家族が買ってきたのですが、ことあるごとに「どっくんが関ジャムでギター弾いてる回編集してまとめて焼いたわたしGJじゃない?」的なこととか「最後真ん中でバンドでNOROSHIやったんだよ!はあ~かっこいい~やばい~」とかそんなようなことを言い出してたので(あっこの流れこいつやばいな??軽率に買うな??)って思っていたら案の定「買っちゃった」と。おたくの金銭的なフットワークの軽さって尋常じゃないよね。このひと着々とそういう意味でのおたくスキルあげてんなあとやばみを感じつつ、ジャニオタになってもギタリスト好きなとこ変わってねーなとひそかに笑いつつ、もちろんわたしも観たい、と。軽率に軽率を重ねていく、だいたいいつもそんなかんじで生きてるし、今回もそんな流れ。意外にそういう流れが窮地を救ったりもする。そのあたりも後述します。

作品の感想は以下ポイント的に。

 

・予期せぬオープニング映像

裏社会ものとな!!事前知識まったくなしで観たのでまさかこんなオープニング映像なんて知らなかった言ってよ!!喫煙男子愛好家としてはまず錦戸くんが現れた時点でたおれる。んで、わたし裏社会もののコミックとか好きでわりと読んだり、マフィア的なキャラクターの声優CDなんか出るとホイホイされるタイプのおたくなので、イケメン集団が実写でそういう設定でやってるとかもうしんどさの極みでした。横山さんの若頭感とか安田くんのギプス割るシーンとかツボ。

 ・「NOROSHI」〜

1曲目「NOROSHI」がまさかのドーム(しかも花道じゃないところ)練り歩き。うしろに黒服集団連れて練り歩き。輩かな?斬新だし、様になりすぎてたしむっちゃ決まってておたく特有の「待って」発動。こういうとき語彙力なくしがちなおたくなのでとりあえず「やばい」「待って」って言ってる。あと「浮世踊リビト」って曲初見だったのですが、すごくかっこよくて気に入ったので音源ほしくて調べた。「WonderfulWorld!!」のC/Wみたいだけど、それもうアルバムで持ってるからジャニーズも1曲ずつネットで買うことができればなあとこういうとき本当に思う…どうしようもないのでCD買うけど。

 ・「パノラマ」〜

 最強の男?漢?感ぐいぐい出してきたと思ったらキッズダンサーズの皆さんとかわいく踊り出すので意味がわからない。ニット帽の安田くんのかわいさ最高かな…だけどわたしが歌番組でよく観るエイトはどちらかと言うとこういうはっちゃけたカラフルなたのしいイメージが多い。ここのところの「前向きスクリーム」「がむしゃら行進曲」「罪と夏」あたりのイメージが強かったり、スペシャルとかだとズッコケとか「無責任ヒーロー」をよく歌っているからかな。

エイトレンジャーのコントを挟みつつのこのあたりは知ってる曲いっぱい、セトリとしても盛り上がり最高潮でたのしい。元々ホーンが入っている曲が多いんだなって今さら気がついたんですけど、生バンドなのでさらに映えててよきだなと。ホーンがあると単純に厚みや華やかさが増すだけじゃなくて、曲の表情や色に一筋縄じゃいかない豊かさが出るのが好きだし、聴いていても気持ちよくて好み。スカパラとコラボとかむっちゃはまりそう。あと、どうでもいいけど「T.W.L」の間奏でハープ吹き出した錦戸くんをみてブルースハープ〜〜〜〜」って叫んでたおれたことも書き加えておきます。いや、確かに音源にハープの音入ってるけども。心の準備してない状態で唐突なこういうのいきなり映るとヒェッとなるじゃないですか…楽器男子に興奮していく人生いい加減やめたい。

「I to U」〜

バンドはやるって知ってたけど、アコースティックコーナーまであるとかなんて贅沢…スカアレンジだから「言ったじゃないスか」ってセンスのかたまりすぎてまさに心はローリングコースター…こういう音楽的アプローチはクリティカルヒットすぎてね…このちょっとした遊び心を効かせるかんじがまさに音楽だなあって思うんですよね。うまく言えないんだけど、所謂抜け感というか。譜面どおりに正確に音を敷き詰めていくのも音楽だけど、アコースティックアレンジなら肩の力抜いて自由に楽しんじゃおーって空気というか。そういう空気感を含めての音楽。すばらしかった。あとまたもどうでもいいことなんですけど、大倉くんかな?曲のことを「その曲」じゃなくて「その娘」って呼んだのが個人的に1000点満点。

・「Tokyoholic」〜

セッション映像からバンドセットのセクションへ。収録されていたのは丸山くんボーカルの「粉もん」だったけどセッション映像の曲は場所毎に違うようで、特典に他の公演のものもついていた。こういうのは全公演分観たいってなるのでうれしい心遣い。セッティングにかかる時間をセッション映像でつなぐって新鮮。たぶんここの感想長くなると思います。

この「Tokyoholic」なんですけど、観たあとすぐに「なぐりガキBEAT」買ってしまった。曲が始まったときはJETの曲みたいだなあ(たぶんシャンシャンシャンにベースとギターのリフが順に乗ったせいかと)と感じつつ、メンバーの歌から聞き取れる歌詞が面白そうで、歌詞もちゃんと読みたいと思いまして。

クレジットに作詞作曲編曲:錦戸亮ってあって、ええっ、へ、編曲まで!?とびっくりしたんですが、錦戸くんは天才なんですか?そこでそのあたりのことを調べたんですが、錦戸くんがリフを弾いて、そこにセッションの中で「こういうかんじで〜」って音を乗せてみんなで作っていった、で合ってる?アーティスティック感迸ってる。あとこのアレンジにこういう歌詞を乗せるロックンロール的なセンス、天才ですか?わたしは田舎の人間で東京で暮らしたことがないのでこの歌詞を本質から理解することはかなわないのですが、あくまで想像の中での東京で生きることのすべてが詰まっている気がしています。

ちなみに最近しごとでくそってことがあったときは

そんな上から見んなや こっちも必死なんじゃ

って頭の中でリフレインしてるし、休憩のときに聴いて建て直している。わたしにはエイトの大阪時代を含めた過去のことはわからないので、それについてはなんの言葉も持たないけれど、アイドルとして華やかに活躍しているように見える彼も、辛くも生きていかなければならない人間のひとりなんだな、と思わされて心強いような気分になれる。なんか個人的な感覚だけど、ロックンロールを聴くと強気になれる、みたいなやつに近い。錦戸くんの音楽的ルーツが知りたい。

「Tokyoholic」のあとに、安田くんのギターに丸山くん、大倉くんが乗っかってセッションが始まって、これそういう演目として準備されていると思ったら、コメンタリーですばるさんが「これ準備してたと思われたら嫌だ」というような発言をしていたので(まさにそれですみません)自然発生的なものだったのか…!と知ってエモーショナル〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!ってなった。安田くんのあの目線は「入ってこいよ!」ってことで、入ってきたから楽しくてテンション爆上がりでぴょんぴょん跳ねてたって解釈でよろしいのでしょうか?メンバーも観客も乗せてからの「象」のイントロ、最高にエモかったです。

前々回のエントリー

 

rubyk.hatenablog.com

 

の最後に書いた「音楽的な展望」「明確な舵取り」「布石を打って事象を積み重ねること」という話はずっとうっすら考えていたことなのだけれど、エイタメを観てより強く感じたことが大きい。というのも個々のスキルをみても純粋にロックバンドとして機能していて、アイドルがバンドはじめました的な域をとうに超えているし、関ジャムを通してファンをも巻き込んで音楽への造形を深め、おそらく年月をかけて見据えてきたのがフェスへの出演(本人たちが出たいと明言していたかどうかというのはわたしにはわかりませんが)だったのではないのかと思えてならなかったので、そういう意味では道筋の付け方がうまいグループだと感じた。そこに至るまでに紆余曲折もあったのだろうし、アイドルとバンドのバランスについてはファンの方それぞれ思うことがあるのではないかとも思えるし、わたしがキスマイについて色々考えるように、担当であることでまた見える景色も違うのだろうから、これは単に外野からの意見として御容赦いただきたいのだけれど。

だけどやっぱり彼らは正真正銘【アイドル】であって【バンド】じゃなくて、だけどもバンドが武器のひとつとして成り立っていて、表現方法においてその両方からのアプローチが融合している今の関ジャニ∞、そうとうおもしろいことになっているなあという印象だった。

余談ですが、AC/DCとかアイアンメイデンとかああいうロゴ彷彿させるロゴのTシャツがバンドTみたいで可愛すぎる!!!普通に着れそう。あとパーカーもおしゃれ。パロディ系が多いのかな?アニメグッズとかもそうなんだけど、雑踏にまぎれたとき、わからない人にもあからさまに「なにかしらのヲタグッズ」とアピールしてしまうようなものはデザインが可愛かろうがなんだろうが苦手なので、現地にいたらわたしも財布開いちゃうな。

それと前述した窮地を救う、という件。このブルーレイに収録されていたコメンタリーがバラエティーとしての面ではなく、こう、まじめなお仕事の面を観れるという意味で興味深くておもしろかったよねってなったからなのかなんなのかは知らないんですが、うちのおたくが「ファンの人がおすすめしてた新年会の映像買ったよ!!」とかまたもおたくのフットワークを軽々と発揮して「なぐりガキビート」の新春盤を買うという行動に出たので、それも視聴しました。最初の、すばるさんがひとりずつ電話で「飯いかへん?」と誘うところ(安田くんに震える)からすでに楽しかったのは言わずもがなだし、サシメシと思ってきたら実は…ってわかったときの反応の違い(安田くんに震える)とか、それぞれに事前に行ったQ&Aを発表するのもむちゃくちゃおもしろかったり、メンバーそれぞれにいろいろ発見ができて良かったのだけれど、なによりすばるさんの最後の言葉の中にあった「仕事としての会話」っていうはなしが、アイドルとか書店員(わたしのことです)とかそういう職業の垣根を越えて、仕事をしている社会人としてがつんと胸に響きました。わりと最近考え込んだりくさくさすることが仕事で多かったので、いろいろと思いなおすきっかけになりました。ありがとうございます、渋谷すばるさん。あなたを尊敬します。

 

最近の映像作品をいろいろと観ていきたいな、というところではあるのだけれど、今月ちょうどアルバム発売を控えているのでそれを楽しみにしているところです。とりあえずまずジャケットがめちゃくちゃセンスいいな〜かわいい。アナログ盤サイズで部屋に飾りたいくらいに。