舞い散る日々のなかで踊れ

散財していくタイプのおたく。

#わたしという人間を形成した13の音楽について。

今週のお題「平成を振り返る」

この一週間のうちに、こういうまとめのようなものをなにか書いてみたいなーと思っていた。

最近はジャニーズのおたくをやらせてもらっているので、「令和にも響かせたい平成ジャニーズ曲」とかかなあと考えていたけれど、そもそもジャニーズをちゃんと聴きはじめたのは2012年くらいから(それでももう7年、えっ引く)。ジャニーズの世界に足を踏み入れたことはわりとエポックメイキングなできごとではあるけれども、じぶんで書くというよりも、誰かが書いたのを読みたいほうが強いな、と思ったのでやめた。

だから、平成に出会ってわたしの人生に深く長く影響を及ぼして、いまでも根を張り続けているような1曲または1枚をいくつか厳選して選ぼうと思う。

わたしは昭和生まれなので、平成をまるっと生きている。とはいえ初期についてはよくわからない。思春期~20代前半に聴いたものにダイレクトに影響を受けているので、だいたい90年代後半(平成9年頃)~2000年代中頃(平成17年頃)が中心になると思う。テーマ的にもそのへんから選びたいなと。

ほぼノープランで書き始めたので、現時点でなにが飛び出てくるのかちゃんと決まっていない。「平成」として書くので洋楽は外して邦楽のみで、レビューじゃないので、個人的な薄い感想だけ。かっこは発売年。

 

#1 ロメオの心臓 / Blanky Jet City(平成10年)

ブランキーとの出会いは林檎さんの影響がすごく大きくて、ちゃんと聴いてみようとレンタルしに行ったときに1番新しかったアルバムがこれじゃなかったかなと。唯一知っていた「赤いタンバリン」も入ってたし。最初のブランキーはカセットに録音した。そのあと誕生日に友達から他のCDをもらったり、さらにそのあとたまたま遊びに行った別の友達の家で解散ライブの「LAST DANCE」のDVDが流れていたことがあったりで、今も聴き続けているバンドでありつつ、そういう、誰かが不思議と介在している機会の多いバンドだった。

#2 グロリアスレボリューション / BUMP OF CHICKEN(平成12年)

アルバムで選ぼうか、どの曲にするか死ぬほど迷ったので、一番好きな曲なに?と訊かれたら今でもこれを選ぶだろうと思って決めた。いろいろ詰まりすぎていて、今聴くと開始3秒くらいで泣ける。あのころは歌詞がダイレクトヒットしていた。今はここまでの若さや青さはないけれど、時折顔を出すときがあるのでまだ死なずに消えずに残っているのだなあと思う。

#3 ムーンライト伝説 / DALI(平成4年)

ド直撃世代。アニメ好きの原点なので外せない。去年ひさびさに読み直した。恋する女の子って強いんだな…って忘れていた少女マンガスピリットを思い出して泣いた。イントロの「ぎゅいん」「ちゃら、ちゃら、ちゃらちゃら」からのキラキラ、Bメロのベースライン、ドラマティックなサビ前、随所に現れる「でででん」、「偶然もチャンスに変える生き方が好きよ」!今聴いてもあがる!だいすき!

 #4 Lifetime / GRAPEVINE(平成11年)

思い出すのは夏。なんか夏。クーラーのない部屋、昼間の誰もいない普通電車。学生時代、わざと普通電車に乗ってゆっくり帰るのが好きだった。そういうときGRAPEVINEのほかにもくるりとかをよく選んで聴いていた思い出。

彼らのどこかけだるいサウンドと歌詞に、屈折した感情や行くあてや答えのない不安を委ねていた。気がする。

#5 REVIEW~BEST OF GLAY~ / GLAY(平成9年)

平成9年当時、クラス中GLAY聴いてたっていっても過言じゃない。ベスト盤は禁じ手な気もするけれど「バンド」というくくりで、はじめて自分が好きになって選んで購入したCDだし、ライブに行ったのも彼らがはじめて。その数年後に片思いのひととも行ったことあったのを思い出して、今脳内でリフレインする「グロリアス」…今も好きな詞がたくさんある。

#6 BOYS&GIRLS / GOING STEADY(平成11年)

ハイスタのCDを探しに行ったCDショップのインディーズのコーナーで、売り切れてたので面陳列されていたこれをジャケ買いして、帰ってプレイヤーに入れて再生ボタンを押して「DON`T TRUST OVER THIRTY」がはじまった瞬間ぶっ飛んだ。「BABY BABY」が収録されている「さくらの唄」も捨てがたい。

#7 THE POWER SOURCE / JUDY AND MARY(平成9年)

1枚を選ぶのが非常に難しいので、最初に聴いたアルバムを選出。YUKIちゃんのすべてに憧れていた。YUKIの詞やJAMの曲は、当時青文字系ファッション雑誌を愛読していた女子にとっての、リング入場曲みたいなもんかな、と。すぐファイティングポーズとれる、みたいな。もちろん繊細でセンチメンタルな曲もあるけど、やっぱりつよい。TAKUYAの抜けるように澄んだ音もがっしゃがしゃに自由に動く音も好きだった。

#8 アイノビート / Kis-My-Ft2平成24年

かなり新しいけど、この曲がすべてのはじまり。ジャニーズというあたらしい世界の扉を開いてくれてありがとう!いくつになっても未開拓の地をまだまだ知ることができるしわくわくするということを教えてくれたアイドル。

#9 カサノバ・スネイク / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(平成12年)

人生でいちばん愛しているバンド。これが1番聴いた(でも僅差)ので選出。たぶんミッシェルとの出会いは人生の音楽史上いちばんの衝撃。心臓直接つかまれるとはこのことかもしれない。彼らをかっこいいと思える感性の人間に生んでくれて、もしくは育ててくれたことを親に感謝している。

#10 透明少女 / NUMBER GIRL(平成11年)

ナンバガをはじめて聴いたとき、まったく知らなかった世界がとつぜんわたしの中に吹き込んできた、みたいな感覚がした。空間を切り刻むようなのギターが鳴ったら引きずられる。そのさきに美しいメロディがある。鳴りまくるベースとドラム。イントロとともに攫われて、最後の残響で戻される、そんな3分20秒は今でも知らない世界のなかにいるみたい。

#11 HIGHVISION / SUPERCAR(平成14年)

たしかシングルで出ていたかCMで使われていた「STROBOLIGHTS」がかっこよくて聴いたと思う。このアルバムから遡っていったけれど、結果的に最初に受けた衝撃が大きくてやっぱりこれがいちばんすきです。打ち込みやエレクトロサウンドも好きなのかも、と気がついた原点かもしれない。

#12 DEEP RIVER / 宇多田ヒカル(平成14年)

たぶん彼女が紡ぐ言葉をはじめて意識したのがこのアルバム。「First Love」のときにはそこまでそういうことを感じていなかった(年齢が幼かったというのもある)。これ以降、宇多田ヒカルの日本語表現には脱帽しつづけている。年々そう感じることが強くなる。

#13 無罪モラトリアム / 椎名林檎(平成11年)

世界にB.C/A.Dという言葉があるように、じぶんの人生に置いても、B.林檎/A.Dが確実に存在する。平成の名盤一枚選べと言われたらこれを選ぶ。林檎さんのなにがわたしにこの20年をもたらしたのか、正直わからない。ミッシェルのときのような打撃性のある衝撃、というより、あたりまえのようにすっと入ってぴったりくっついたみたいな感覚のほうが近いかもしれない。まるで知らないものだったのにずっとそこにあったように。わたしの人生のかたわらにはいつも椎名林檎の音楽があったし、これからもきっと続く。

 

#14(番外編) アイデア / 星野源(平成30年)

去年なので新しすぎるんだけど、でも、はじめて詞をみたとき、なんでこんな詞が書けるんだろう、どうしたらこんな表現ができるのだろうと、ものすごく衝撃と感銘を受けたので平成最後のそんな名曲として入れた。

 

こうして思い付くままにぽんぽん出してみるといわゆるロキノン厨ってやつですね〜〜〜〜

林檎さんを聴きはじめてから世界がガッと広がった。小学生のときに全盛期だった小室サウンドとかも名曲多いし、今もふつうにすきなんだけど、このあたりからすきなジャンルが固まった気がする。もっと出したかったけれどキリがないよね…

このあいだ「関ジャム」のギター特集だったかな?そこで、10代の頃に聴いていたアーティストの曲がたくさん出てきて、本当に贅沢な時代だったのだなと思った。もちろん今もいい音楽はたくさんあるんだけど、若いときに浴びた音楽は特別で宝物です。

あの頃出会った音の数々、たくさんの素晴らしい体験と時間をありがとう!