舞い散る日々のなかで踊れ

散財していくタイプのおたく。

魑魅魍魎の夜。

椎名林檎さんのライブに行ってきた「椎名林檎と彼奴等がゆく百鬼夜行」(ネタバレ含)

去年の「年女の逆襲」以来なので一年ぶり。体調不良を押しての参戦でしたが行ってよかった。

て、毎回参戦して毎回行ってよかったと思うわけですが。

今回は「あの曲聴きたかったなー」とかそういう消化不良がまったくないと言うか、アンコールもね、なくてもいいんじゃないかと思えるくらい素晴らしかった。なくてもいいと言うと語弊があるけれど、本編だけで今の椎名林檎をすべて観たかんじというか、それくらい説得力があった。

選曲もすごく良かったように思う。いやこれも語弊はあるけれど、「椎名林檎」時代の初期から好きでいるひとや東京事変からのひともまるごと連れていってくれるようなセットリストだった。だってもう「警告」や「Σ」なんて聴けるとは思わなかったよ!一生生で聴くことはないだろうと思っていたよ。それが東京事変を経たあとにあるなんてもう驚愕。「丸の内サディスティック」や「本能」は事変時代もプレイしているけれどΣだよΣ!初出はカップリング曲だよ!

そして「罪と罰」「真夜中は純潔」ってもう…ねじふーせて ディストォションかけたーらーなんてもう聴けるなんてこのツアー始まるまで誰も思わなかったんじゃないですか!?

あーもーそうやってノスタルジーに浸っているわたしを襲う「群青日和」……

 

泣いたよ。今の林檎さんとあの頃の林檎さんと、今の自分とあの頃の自分と、人生の今の情景とあの頃の情景が一気に一緒に押し寄せて、どうしようもなかった。これまで林檎さんや事変のライブで楽曲や歌詞の素晴らしさに泣いたことはあっても、こんな歓喜と衝動に満ちた涙ははじめてだった。歌は想い出を連れてくるとはいうけれど、想い出とかそういう甘酸っぱいものじゃなくて、生きた証のようなものというか。あの頃あんなことしてたなとかあの人と一緒にいたなとか断片的なことじゃなくて、生の歓喜のような。

だからやっぱり天才とか神とか思っちゃうんだよね。今回のオープニングだった「凡才肌」にあるように、わたしだって普通の人間だよとか言われても憧れてしまう。安直だけども。神様、仏様、林檎様!と思った夜だった。

 

グッズは「お仕舞い」が欲しかったけど全部売り切れてしまっていて…手旗とステッカーとタオルとお手提げを購入。ご朱印帳も素敵だったけれど使う機会が…と思ってやめた。使うならあれが良かったけれど、あまりお寺めぐりをしないのです…