舞い散る日々のなかで踊れ

散財していくタイプのおたく。

I SCREAMのライブが最高だってきっと知ってたよ。

さすがにいまさらすぎるので、テンション高めのレポ風な下書きを直しつつ書こうと思う。

今年のキスマイのツアーのはなしをします。去年のはなしもします。去年のツアーがすきなひとは嫌なきもちになるかもしれないことをはじめに言っておきます。

 

まず、すごく正直なことを書いてしまうと、わたしのキス担人生は2015年で完結するんだろうと去年思っていたし、覚悟もしていた。

漠然と、もういいかな、と思ってしまったのだ。『KIS-MY-WORLD』ナゴヤドームの1日目にスクリーンに映る藤ヶ谷くんを見ながらおわりかもなって唐突に浮かんできた。

このツアーは大阪、東京、名古屋と3回もはいったけれど、正直まったくしっくりきていなかった。もちろんそのときそのときはたのしかったと思うし、たとえば「Hair」聴けたのはすごくうれしかったとか、そういう断片的なものでしかなかった。

 

あのツアーにキスマイが携えていたアルバムは同名の『KIS-MY-WORLD』というアルバムだった。

このアルバムは「そろそろ攻めてもいいですか?」的な煽りのCMが流れていたし、前作からの流れをうけてどんなものがやってくるのだろうととても楽しみにしていた。『Kis-My-Journey』があの時点でキスマイ史上一番の名盤だと信じていたので、さらに攻めるの!?それ以上がくるの!?!?と思っていたら攻めかたそっちかーい的な肩透かしがあったことは否めない。すきなひとごめん。

単品で聴けばすきな曲はいろいろあったけれど、ユニットをのぞけば新曲が4曲しかなくてあとは既出のシングルとカップリング。このバラバラの世界観をコンサートでどう表現するつもりなんだろうと疑問だった。

強引に解釈すれば、いろんな世界があるけどさいごはひとつだよキス&ピースフォーエバー的な?

わたし自身は、実際のコンサートでも結局そういうことなのかなー?というなんともぬるい受け取りかたしかできなかった。いささか強引かなあっていう。ナチュラルじゃない。ものごとにはかならず、終着していくための過程がある。偶然にしろ必然にしろ通るべき過程を通って終着するべきだ。コンサートの構成というものは意図して作られたものだから、必然的に過程を作ることができるのにもかかわらず、そういった流れもあまりかんじられず、セクションごとにぶつ切りにされているものをならべただけのように思う。だから観ているほうのテンションもきもちよく持続しない。途中で切れてしまう。思い返せば、しんどいな、と思った時間があったのも事実だった。

さんざん言われていた手つなぎは、はっきり言ってわたしも嫌だった。手をつないでひとつになることを終着点としたければ、そこにむかっていくべき構成と観客の巻き込み方があっただろうと思う。自然発生的ではないものを観客に求めるとき、そこには理由が必要なのではないかな?だってあのときわたしたちが手をつなぐ理由がどこにもない。

あまりにエモすぎて手をつなぎあってしまった、という偶発的なものでもないかぎり、あの場で手をつなぐ必要なんてどこにもなかった。

あの曲をあのように観客によって完成する演出としたければ、そこにむかって流れを組み立てるべきだったと思う。あの場でそれ以外選択肢がないというくらいの説得力をもたせられないなら正直やらないほうがましじゃないかとさえ思った。

だから、観終わったあと、コンサートってこんなもんだったっけ?と疑問符だらけだったし、そもそもテーマというか構成も似たようなかんじで、ジャーニーの焼き直ししてどうすんだって思った。

わたしは守りにはいってほしくないというきもちもあったし、もはや彼らがどこに向かいたいのか、個々のおしごととかじゃなく【Kis-My-Ft2】としてなにを目指しているのかが不明瞭なうえにあまり成長の度合いもみえないというか、それぞれががんばっていないわけじゃないとは思うし、誰が、とかじゃなくて、グループの雰囲気として、あれ、ハングリーさログアウトしてね?デビュー前のことはわからないから、わたしがすきになり始めたころに受けた印象と比べてっていうはなしでしかないけれど、あの前のめりなつよさどこにいったんだろう、なんかパンチないなあ伝わんねえなあというのが率直な感想だった。なぞの上から目線でごめん。

 

当選してるだけでも幸運だから多くは望んじゃいけないとは思うけれど、わたしはこれまで座席運がなくて立ち見とか天井安定で、豆キスマイを拝んでばかりだった。でも、それでもすごくたのしくて、天井の上段でもぜんぜん沸けた。個人的にはコンサートやライブってそういうものだと思っていて、そりゃ彼らはアイドルだからバンドとちがって音楽聴いて踊れればそれでいいってわけじゃなくて、近くでみてみたいって願望がないとは言わないし双眼鏡で追ってたいなってときもあるけれど、それでもそこに音楽が流れてパフォーマンスしていることにはどちらもかわりないから、どの席にいたってたのしめるのがわたしにとっての正解だ。

でも、WORLDのときは遠いことがすごくストレスで、とにかく近くでみたいなあって考えていた。このきもちはどういうことなんだろうと、とにかく近くでみたい病にかかっているのか、もうそうじゃなければおさまらないほどなのだろうかとか、しばらく悩んだのだけれど、それはことしの夏に答えが出た。

 

 結局、WORLDのあともきっぱり降りることはできなくて(っていうかあがるのがちかいかなあ、降り先があったわけじゃないので…)すこし遠くから彼らを見ながらゆっくり追いかけていた。キスマイのまわりでいろいろ起こりすぎている気がしてつかれていたのも要因のひとつかもしれない。

 『I SCREAM』が良作だということは試聴のころからさんざん書いてきたので省くけれど、このアルバムに関してはキスマイ史上の名盤更新した…!ってたぎったくらい、すなおに良いアルバムだったのでこういう作品を引っ提げたツアーはいいものになるだろうと期待していたし、このアルバムの良さをそのままコンサートに投影すれば、おのずとそうなるだろうという予感もあった。

 

その期待への回答がどうだったかさいしょに書いてしまうと、それはそれはたのしかった。わたしすごくたのしくなっちゃってライブ中にパンプスの片方のヒール折った。そんくらい。正確にいえばヒール部分と靴底がはがれてぶらんぶらんになったんだけど。席はあいかわらず双眼鏡が必要だった。それでもそんなこと関係ないくらいたのしかったし、ストレスもなくてどうしても近くでみたいというきもちも起こらなかった。これは好みのはなしでしかないと思うからもちろん2015年をまるごと否定するわけではないけれど、ライブそのものの空間をたのしめなかったから、近くでメンバーを見てなきゃどうしようもないと無意識に思っていたんだと気がついた。

 

OPから「YES! I SCREAM」がはじまったときに、試聴でとてつもなく高揚した5月のことを思い出して爆上がりしすぎて泣いたし、アルバムのながれそのままに「Gravity」までなだれこんだときに、なんだろうなあ、なんだかすごくしっくりというかすきまなくぴったり合致するような感覚におそわれて一気にひきこまれた。これがわたしの夏だって思った。

 そんなエモさのなか「KISS魂」なんて最あんど高じゃない??ぱーてぃろっきん!だよ??これフェス出てもこのままセトリもっていけますよね!!(出ない)

しかしこのセクションから「Everybody Go」を外したのにはわりとおどろいたポイント。ここのところ1曲目だったジャーニーをのぞいてだいたい2、3曲目あたりに持ってきていたから。コールあるし一気にボルテージをあげるにはわりと起爆剤になりえるからだと思うけれど(あと他担を置いていかないとか)思い切ったなーと。

「メガ☆ラブ」はまわりの若い子たちがすっごくたのしそうだったよ。キスマイって若いファン多いのかなって思うくらいじぶんの席のまわりは中学生とか高校生っぽい子多くて、「メガ☆ラブ」でほんとに盛り上がってた。コールの声きらきらでおばさんまぶしかったよ…キスマイってこういうの求められてるのかな、こっちの方向いったほうがいいのかな、とペンラをふりながらかんがえてしまった。これは「MU-CHU-DE恋してる」のときにも思ったんだけど。

 

藤ヶ谷くんのソロは、試聴のときにはあまりぱっとしないとか抜かしてたんだけど、歌詞をきちんと読んだらものすごく印象が変わった。ちょっと長くなるけど自担なのでゆるして…

ちなみにわたし彼のソロは「xLunaSx」がもともといちばんすきで、これはもうサウンドはもちろん、あの衣装もすごく刺さったしあのドレスの部分を揺らしながらおどるところも、さいごにドレスをひるがえす瞬間も、あと、まあ…タイトルをxで囲んじゃうくそ厨ニ具合ももうぜんぶあいしてる。というか藤ヶ谷くんのソロ演出はわりとトンチキだし他のメンバー担の方からみるとこれ草はえるんだろうなってなるんだけど、だけどもはやそういうところも含めて自担以外なにものでもない藤ヶ谷太輔ですきです…キスマイ楽曲大賞で下位だったけど…うう…(ごめ、投票してな…やってること知らなかった…やはりジャニアカ持つべきだな…)

脱線した。

「You`re Liar♡」は女子目線の歌かなあ似合うかもなくらいに思ってたけど、もう冒頭からざわついた。これはとんでもない歌詞書いたなって、たおれそうになった。わたしが狼のたいぴとかいまいち沸けないのはおそらくこういうことなのかもしれない。なんかこういうところが見え隠れしちゃうんだよ。頭抱える。いや、かわいいよ、狼もかわいいんだけどさ。

「自担」というのはジャニーズ特有のことばだけれど、ほんとうによく言ったもんだな、と思う。つくったひと天才か。ジャニーズ事務所の他グループもジュニアもふくめて、かっこいいとかかわいいとかすてきとか、推しとかリア恋枠とかいろいろあるしわたしにもすきなひとはいろいろといるのだけれど、自担はもはや自担でしかなくて、自担としかもういえないひとが自担なのだろうと今回の藤ヶ谷くんのソロを聴いて実感した。自担ということばに幾重にも織り込まれている想いは複雑で、ことばにするのがむずかしいよね(ただ語彙がないだけ)

ただ、ライブのほうは映像がなにを指しているのかはよくわからなかった。きちんと観たかったけれど、基本的に藤ヶ谷くんのソロのときは一挙一動一投足見逃したくなくて、つまさきからゆびさき、衣装のうごきかたや髪の毛の揺れ方まで、藤ヶ谷くんからこぼれるものをぜんぶみたくて、冷静にかんがえるとやばいな!?ってじぶんでも思うんだけど、そういうきもちなので、ちらちら映像確認して双眼鏡で踊るのもみて、スクリーンに大写しになる表情もみたくて目が足りない案件になったので、映像のほうは諦めてしまった。たださいごはみたよ。心臓とまるかと思った。ホラーみあるものが極端に苦手。でも映像部分はきちんとDVDで確認したい。だけどスクリーンの映像は映らないだろうなあ…

そういえばたいぴソロのとき、口に手をあてて「はっ」ってなっていたらしい。家族に言われた。無意識だった。かっこよすぎたからしょうがない。

 

個性爆発しまくってたみんなのソロの感想。たのしかったよまじで!!

横尾さん、センステの円形ステージをカウンターキッチンみたいにみせる演出してたよね?あれすきだったなあ。あと黒シャツってところがわかってるなと思いました。

でもさ、ソロであのPOPみあるかわいさ出してからのサイコの衣装はずるいよね~~~超かっこよかったんだもん。振り幅!!

 二階堂くん。「LOVE キスマイ YES!」というフレーズのキャッチーさと説得力がライブであそこまでのうねりを生み出すものになるとは…やっぱりライブありきというかライブによって真に完成する曲なのかもなあ。シンプルだけどやっぱりほんとLOVE キスマイ YES!なんだよね、極論、ライブという空間はそういう感情で満ちているから。

 たまちゃーーーーーん。むちゃくちゃかっこよかったよ!!特効だけじゃなくてレーザーも乱射していたよね?かっこいいもの、やりたいこと、みせたいものに妥協がないひとなんだなとあらためて思った。うちの玉森担はあまりのかっこよさに魂抜かれたもよう。ヌマクローフェイス*1で「WANTEDの記憶ない…」(後日談)

ほかのメンバーがバックをしたがえて披露したのに対して、ギター一本だけもってあのひろいステージにひとりで55000人もいるドームの空気を一瞬でじぶんの色に染めることのできる北山宏光のつよさなに…出だしのところでよくミスっていたらしいけれど、わたしが入ったときはとくにそういうところはなかったような…?っていうかそれいつものみっくん流の照れじゃないのかなあと思ったんだけれどそのあたりはどうなんでしょ。ギターアレンジとてもよきだった。

わたしがいちばんすきだったのは宮田くんの。全力出すってたのしみにしてたので期待通りでよかった。この曲がめっちゃすきなんだ。わたしこのときがいちばんコールの声大きかったと思う。とつぜんキンブレとりだす人が続出したからびっくりしたけど…ガチか。それ(キンブレ)が正解なのかどうかはわかんないけど、すごい熱量の空間でしたね。今回のペンラはヲタ芸にはむかないからなあ。棒ペンラグッズであってもよかったのに(採算など経済的なことは度外視)宮田くんプロデュースとかさ。それはそれで面白いと思うんだけどなあ。わたしはあの曲のためだけだとしても買うよ。

 トリは千賀さん。まさかにかせんで来るとは思わなかったよ…尊い…にかせんはわたしをどこへ連れていきたいのかな??板前ダンサーからこのダンススキルを魅せるソロへ極端な振れかたができるのはキスマイ髄一なんじゃないかなあ。個人的にこういうのを持っているひとはつよいなあと観ながら思った。

 7人の個性がそれぞれぜんぜんちがうから、アルバムに7曲組み込むことなく『I SCREAM』はひとつの作品として完成させて、ソロは別盤でつけたのがたぶんよかったんだと思う。ライブでもそういう切り口として観ることができた。

 

あととくによかったのは鳥籠を模したセットと幻想的なライティングで歌った「Flamingo」かな。

この曲は個人的に今のキスマイにおける最高到達点だと思っている。2012、3年のころにはこういうのは想像できなかった。曲調も歌い方も表現力も。おとなになったなあ。全員の歌割りとかもいいんだよね。とくに「今更踏み込めないボーダーライン」を宮田くんに「遠ざかるスイート&ビター」を玉森くんに振った方にハム贈りたいわ。

 だけど!!!ここライブでなかったよね!!!アルバムの新曲くらいはフルで歌ってくれ!!!たのしみにしてたのに〜〜〜!!!

「PSYCHO」からの「Black&White」はもはや定番になりつつあるバクステで特効がん焚きの流れ。3年でTake Over、エタマイときてブラホワまで使いきってこのあとどうするんだろう。「Let it BURN!!」とかも合いそうだし、今やんなきゃ二度とやんないかもしれないカップリングの曲持ってきても良かったのでは…?火使いみたいなキスマイかっこよだからいいけど、あたらしみほしいな〜〜

そして触れないわけにいかないのは、「Re:」で本編を締めておいて、これぞというシングル曲3曲をここまでとっておいてからの「I Scream Night」だと思う。「キミとのキセキ」はアンコールむきみたいなイメージがじぶんのなかであるんだけれど、エビバデとしはははやっぱりわりと有名でもりあがりやすい曲だし鉄板感あるから、本編に組み込む安心感はあるけれど、あえて(たぶん)それをしなくなったのはまじか案件でした。いい意味で。

「I Scream Night」はもうアルバム聴いてるだけでも爆上がりできる曲だったし、車のなかでも部屋でもレッツパーリィしまくっていたので、たのしみにしていたのだけれど、実際ものすごくたのしかった。夏だし水使いそうだなあ…と予想してたけれどまさかあの巨大シャワーみたいな装置から水が噴き出すとかww水に濡れてはしゃぐ自担なんてめったに観れる機会ないのに、この曲のときはほんとたのしくなっちゃって双眼鏡もペンラもそっちのけで踊りまくってた。あのときばかりはふだんキモヲタのわたしもただのパリピですよ。

永遠におわってほしくないとこころの底から思ったのはキスマイのライブでははじめてかもしれないな。だけど永遠なんてどこにもないから 、わたしは彼らのこの2016年の夏のきらめきを大切にしまっておこうと思う。

 

はやくDVD出てほしいね!!宮田さんが沖縄で家買えるようにみんなで買おうな!!

 

あ、えんせーい*2の感想書くの忘れた。

*1:MステSPの記事に貼ったヌマクローというポケモンの画像参照

*2:&say