舞い散る日々のなかで踊れ

散財していくタイプのおたく。

ひとりKAT-TUN楽曲大賞に興じてみる。

担当がありながら、他Gが最沼という状況はありえるのでしょうか。DDへの道を歩む第一歩なのでしょうか、それとも人によってはそれをかけもちのはじまりと呼ぶのでしょうか、担降り間近と呼ぶのでしょうか。とにもかくにもKAT-TUNのDVDの鬼リピが今日まで1日たりとも止められないわたしです。これが沼という自覚だけはしています。

 

さて、本題。ツイッターに浮上してなかったら、KAT-TUNの楽曲大賞やってたこと知らなくて、参加したかったのに…!と涙を飲んだ。というか、10周年だしあったら絶対投票する!!とか意気込んでたのに終わってたよ。無念。

 
10Ksの感想で、KAT-TUNの楽曲がライブに赴くきっかけになった旨を書いたので、だったら今個人的にやろう、と。とはいえ順位をつけるのは難しかったので時代を限定せず、自分が特に好きな曲を時系列順に羅列しちゃおう、と思いたったのですぐやる。
あらかじめ悩みつつ20曲程度に絞り込んでみたのだけれど、結果から言えば20曲じゃ足りなかった。全部と言いたいぐらい名曲ぞろいなので、泣く泣く外した名曲多々。謝り倒したい。
残念ながら過去のライブに参戦していないので音源化されなかった曲は除外。()のなかの年は、CDとして発表された時点とする。
あわせて感想も書くつもりだけど、圧倒的語彙不足になるだろうということが容易く想像できてつらい。やばい、と言い出したら最大級の褒め言葉ということにしておいてください。
 
ちなみに余談ですが、ジャニーズを好きになる前の音楽の趣味はいわゆるロキノン厨でした。椎名林檎チバユウスケが世界で一番かっこいいと思っていました。EDMも好きでエニィタイムダンス!な人間でした。今は、今年のサマソニレディオヘッドがくると知って絶対行かなくては…と思っていた矢先にキスマイのツアーが決まり、そんなに休みとれねーな…サマソニやめるか…(瞬時に判断)みたいな日常を送っています。
 
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・NEVER AGAIN(2006)
これデビューアルバムだよね??なにこのこなれ感。すでに個性と才能の集合体感がやばい。マイナーコード信者な自分にはもうはじまった時点で名曲の予感しかしなかった。打ち込みにアコギを乗せるとかもう胸がざわざわしてしょうがない。しかも「I never understand 若すぎたのさ 優しさだけじゃ愛せないから」という超名フレーズでAメロが幕をあけてその予感が正しかったことを知った。腰からくだけて落ちてしまいそう…いや、くだけた。
色気はもちろんあるけれど、まだ6人の声が若いので背伸び感混じりの荒々しさもあって、刹那さに拍車がかかっている。あと赤西くんのフェイクは声高いって言われていた女の自分にもまったく出せない未知の音域だった。彼の音域の広さにも感服。
 
・WILDS OF MY HEART(2006)
雨が頬濡らして世界の片隅で君を愛して夜の暗闇にかこまれて傷ついた翼ひろげるKAT-TUNとかほんと昇天する。わたしくらいの世代だと、アレンジになつかしみを感じる。ヴィジュアルロックバンド調なかんじが。アイドルに「いつかは果ててゆくこの命」と歌わせて似合ってしまうKAT-TUNやばい。
CDもいいけれど、プレミアムで骨太なロックをやってきたバンドメンバーのプレイに乗せて歌うのをみたとき、あまりの衝撃に言葉を忘れた。擦りきれそうだった。ただぽかーんと口をあけて泣いてしまいそうになりながらみていた。
田口くんに拡声器与えたの誰だよ…神…
「ライトの流れ追い越す〜♪」から畳み掛けてくるようなメロディと歌詞がほんとうにカタルシス。
すきすぎてウォークマンのシャッフル機能に選ばれて流れ出したら、時間がある限りは小一時間くらいはリピートしているし、夜の街をわけもなくはしりだしたくなる。
 
・PRECIOUS ONE (2006)
ああこんな曲も歌うんだなーと彼らの新たな魅力を発見した曲。ハーモニーがすごくきれいでやわらかく、やさしくて、サビにはいると胸に迫って泣けてくる。ほんとうにときどき、わけもなくさみしくなる瞬間ってあるなあとじんわりきてしまう。
KAT-TUNはバラードも名曲ぞろいなので非常に迷ったけれど、歌詞がとくにすきなのと、新たな魅力発見の面でやっぱりこれを推したい。
余談だけれど、コンサートの最後向きだなあと、歌がおわってインストになって「本日はありがとうございました」って言っているのが想像つくなあと思ってたら、本当に最後に歌っていた時期があったことをあとで知って、ああ…ジャニーズのコンサートの雰囲気をけっこうわかってきちゃってるな自分…って思ったことがある。
 
・Peak(2007)
イントロが流れた瞬間に、衝動的にかっこいいなと思った。そうしたら現れた「傷つく前に ヘッドフォンで時間をとめた」という歌詞。まさにかつてそんな青春を送っていた。そのワンフレーズだけで救われた気持ちになった。「膝を抱えて無傷な夜を見送るなんて退屈なだけさ」「頬杖ついて無傷な夜にうなずくだけなら退屈なだけさ」というBメロの歌詞にも何度も青い時代へ連れ戻されていて、ノスタルジックな気分に浸れるところも気に入っている。
 
・喜びの歌(2007)
聴いたときの多幸感がすごい。抜けがよいロックチューンで生きる気力がわいてくる。外で天気のいい日に散歩しながら聴くのも◎「泣きそうなときは思い出して~♪」の歌詞にさしかかると、しあわせな気持ちとせつない気持ちの両方で泣きそうになる。「対大衆」というより「対個人」の孤独に寄り添ってくれているような気がするから。アルバムだとつぎに配置されている『「un-」』と連続で聴くとさらにしあわせになれる(絞りきれなさをカバーする禁じ手)
 
・Keep the faith(2007)
ヒムロックさまさまの超ロックサウンド。ヘドバンしたくなる異次元のかっこよさ。
若さゆえの衝動と無鉄砲さと根拠なき自信と孤独をコンパイルしたような歌詞だからこそ、今のKAT-TUNが歌うとまったくちがって響く。過ぎ去った青春への憧憬を滲ませるように(そうしているわけではないと思うがついそう感じてしまう)歌う彼らを見ていると、おとなになっていくというのは痛みとかなしみの連鎖で、本当の孤独のはじまりだとふとかんがえてしまう。泣く。
 
・愛のコマンド(2008)
イントロでもうしぬやつ。ハードなリフのさきにあるのは熱い世界かな?と思ったら想像以上にえろかった。「もういい加減覚悟を決めろよ」って言われたらひれ伏したくなる(ドM)
逃げないでっていうくせに切ないね、って言ったり、「確信めいた言葉をどこに投げつけて欲しい?」て強気かって思ったら、いつでもどこでも想っています、さみしい、とか言われると、どうしようもなくすべてをかなぐり捨てて駆け寄りたくなる性癖なのでこの曲を選んでしまうのはもう息をするレベルでしょうがないとしか言いようがない。
 
・SIX SENSES(2008)
KAT-TUN流アッパークラブチューン。個性と才能の集合体感やばい(二回目)。
CDで聴いたときもかっこいいな~と思ったけれど、テレビで歌っている映像を観たときその上を行く衝撃だった。立って歌って踊っているだけでエモくてしびれた。くそ生意気なかんじもいい。イケてないやつは近寄んな感出てていい。女王魂視聴のきっかけになった曲。
6人だとこういう化学反応を起こしてこういう音楽になるのか、という印象。
バンドとかにも、時代やコンポーザーのそのときの音楽の好みやメンバーの変遷によって音楽性が変わっていくことはよくあるので、グループの変遷によって、その時点でのメンバーのフィーリングによって挑戦する音楽の最高点に達しようとするKAT-TUNはこのときも今もアイドルというよりアーティストだなーと思う。
 
・MOON(2009)
わたしに和×ロック、小道具に番傘、もしくは着物、着流し、羽織の男性をあたえないでください。床をのたうちまわるレベルで萌えます。しばらく再起不能になります。
それが一気に押し寄せた2013-2014のカウコンのDVDにて、部屋の温度を2,3度上昇させるレベルで叫び声をあげたうえに、もんどりうって倒れたのはいい思い出です。ワンフレーズだったからそれで済んだものの、フルコーラスだったらきっと泡吹いて気絶してた。
 
THE D-MOTION(2010)
 「DECO」ってはじまった瞬間にテンションが振り切れてぶちあがるし、むしろ最初の2音くらいでからだが勝手に踊りだすし部屋が居間が車の中がダンスフロアになる(挙動不審)
 アイドルのくせに(褒め言葉)ばっきばきに声加工しちゃってて、すげー攻めてんなっていう驚愕の1曲。時代の流行もあったとは思うけれど、ロックサウンド寄りだった楽曲から一転、EDMを取り入れたことでこの曲からあとの楽曲の幅が一気に広がったのかなと思っている。「b」音にアクセントを乗せて流れるようにサビにはいっていくさまが芸術。脳がトランスして溶けそうになる。
 
・PERFECT(2010)
イントロ始まった瞬間に涙目になる。「人と比べながら生きてもしょうがない」「回り道でも一番前」にどんだけ救われているかわからない。喜びの歌のところでもおなじようなことを書いたけれど、とてもミニマルな応援歌だと思う。ひとりひとりに寄り添うように届いて、結果それが広がってつながって大きなちからになるようなそんな世界観。世界が豊かだからみんなが豊かになれるのではなくて、ひとりひとりが豊かだから世界が豊かになる、そんなかんじ。お金とかそういうことじゃなくてね。
 
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半分くらい来たので番外編やろう。ソロ曲。これは1曲だけ。
ほんとねえもし投票に参加できてたら「STEP BY STEP」に一億票くらい入れたかった。ああでも「FILM」にもおなじくらい入れたい…んだけど、やっぱり
 
・サムライ☆ラブ☆アタック/田口淳之介(2007)
もうね、これしかない。だって少クラの映像をはじめて観たときのWhat!?!?!?サムライ!?!?!?ナンデ???角ナンデ???????刀ナンデ????なにが起きた!?!?!?っていう衝撃が忘れられない。いつもクールでホットでセクシーでワイルドでスタイリッシュなKAT-TUNのアルバムに突如として放り込まれたキャラソン。あとにもさきにもこれ1曲だけ。「cartoon」と銘打たれた作品だけにこれが裏、いや真のリード曲では…そんな田口くんの破天荒で自由な、伸び伸びとしたセンスがすばらしい。どかーんじゃないよほんと…「俺、最高!!!」に、ヘドバン並のうなずきを贈りたい。
一度は「やみにひかるー」ってC&Rと「L・O・V・E それゆけ それゆけ た・ぐ・ち!!」やってみたかった。
 
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・SWEET CHAIN(2011)
「会いたかったと言わせたい」までですでにもうだめ。なにこの歌詞!!(感涙)ピアスを揺らし佇む君をもうすこし見ているKAT-TUNを妄想しただけで1日過ごせる。
というか全編通して歌詞が性癖を過剰に刺激してくるのでやめていただきたい(真顔)
まじめなはなし、こういうメロウなKAT-TUNもかなり好き。ファルセットが重なって非常にうつくしい。耳触りがよくて心地よいのに、BGMのようにただ通り抜けていくだけじゃなくて、抜け出せない罠のように確実に捕えてくる。聴くと徹頭徹尾溶けてしぬ。
 
・FANTASTIC PLANET(2013)
KAT-TUN版「抱きしめて!銀河の果てまで!」的なそんなかんじ。聴いて一発で気に入った。
まずもうタイトルが最高。炎のイメージがつよかったけれど、宇宙も似合う。
Aメロから4つ打ちで駆けだして、フレーズが進んでいくたびに絡まるように音が増えていき爆発するときを待っているかのような、そんな期待感を裏切ることなく突き抜けるように開放感あふれるサビになだれ込んでいく展開がファンタスティック。彼らの銀河で踊りまくって衝突して散らばっていく星屑の一粒になりたい。
 
・In Fact(2014)
イントロで奏でられるフレーズが曲中ことあるごとに挟み込まれていて、いちいち鳥肌がたつ。魔王とかヴァンパイアとかが深い森に降臨するような、その場を支配する冷気と霧が立ち込めるイントロのあと、ステップを一段一段あがっていくようなドラマティックなAメロを経て、確実に仕留めるかの如くやってくるBメロの果てに生気が吸いとられた身体に一気に血が通うようなサビ…嗚呼…もうこんなイケな四人にならそのまま血を吸われても命とられてもなんでもいいや…ってこんなアイドル、無神コウ以外に見たことないって思ってたら3次元にKAT-TUNがいた。現実ってすばらしいね。
 
・BREAK UR CAGE(2014)
これ!!!こういうのもできるの!?!?!?っておどろいた曲。ジャジー!
かむひあの演出も洒落てて度肝抜かれた。歌詞も小粋、すかしていながらアイドルである陶酔と寂莫さを感じさせるようでいい。
たとえば、できなくなってしまったむかしの曲があるとして、でも反対にこれは今だからこそできるようになった曲の代表格かなと個人的には考えている。「ON&ON」とかも(再び禁じ手)。この曲が収録されている「come Here」はこれまでの音楽性を経たうえで、さらに複雑化させたような実験的な曲が並ぶアルバムだと思う。
なかまるくんの「いってなー」がかわいすぎてそこをとりだしてリボンをかけてていねいにラッピングしてかざりたいかわいい。
 
・You are DELICIOUS!(2015)
THE D-MOTION「STAR RIDER」(禁じry)あたりの、部屋がダンスフロアシリーズの系譜でありながら、過剰さをそぎ落として昇華させたようなシンプルなこのかんじほんとあいしてる。サビのキャッチーなメロディラインもいい。聴くと永遠に終わってほしくない、踊りつづけていたいと思う名曲。KAT-TUNの濃度の高い夜のぎらぎらしたかんじももちろん良いけれど、抜けるようなハッピーなパーティチューンも至高。
 
・RAY(2015)
これ説明いる…?9uarterで惚れた。これだけはほぼライブの感想になってしまうけれど、たっちゃんが衣装を翻しながら踊り、舞うたびに火花が打ちあがるさまが革命的にうつくしかったし、低音で「放っておいて」と突きはなしつつ、ダンスに激情を乗せる田口くんのエモさはマスターピースだったし、普段はエモと対極にある位置でフラットに淡々と歌うなかまるくんが見せた「WANNA SEE BABY」の爆発は胸が掻きむしられるし、「アイシテルヨと笑って」と、空虚さと切実さを伴いながら愛を乞う亀梨くんのすがたは小説一本書けそうなほど、幾重にも織り込まれた複雑な感情に満ちているように感じた。いや、もうなんか延々リピートできるほど中毒性すごいし、あの時点における最高到達点かな、と思う。劇薬すぎる。これを知らずに過ぎなくて良かったとこころの底から思う。惜しむらくはやはりこの瞬間を生で目撃できなかったこと。
 
・TOKYO STARRY(2016)
むちゃくちゃ洒落てる!でもなんかトラックにも歌詞にもトレンディ感も感じちゃってもうなんだか時代いつ!?バブル!?みたいな、いや、2016!?とかよくわからないけれど、音楽性の高さだけは確実にわかる。
シャンパン開けちゃう!?的しゅわしゅわハッピーダンスチューン。
「1000年待ったっ 流星群の夜にっ 恋人たちはっ」っていう田口くんの歌い方がひたすらかわいい。というかみんなかわいい。歌詞もしぬほどかわいい。東京の夜空とネオンの下で生意気な天使とかいう年下の彼女(イメージ)とデートしている多忙でシティな彼らが脳内で描ける美味しい1曲。
 
・UNLOCK(2016)
 最新が一番最高であることを見せつける進化系デジロック。どれだけ引き出しあるんだか…こわいよ。「Hello,crazy」の軽快さと爽快さと言ったら…!ハロー、クレイジーだよ!?やあやあ、狂気だよ!?そんなこと堂々と言い放って極まるアイドルいる??いません。
ちなみにカードは花柄ジャケット亀ちゃんのイケなソロだったかなーわたしほんと画伯すぎるからあの企画参加したかった…!
 
 
・GREATEST JOURNEY(2016)
「春の猛毒祭り」という危険極まりない気が狂った企画をKAT-TUNにやらせていいの!?と仰天しつつ爆笑して、タメ旅で一気にひきつけられた自分としては入れないわけにはいかない。先日の最終回は泣いた。MVも最高。たっちゃん×タコが天使すぎて震える。この曲を10Ksで聴けてうれしかった。
 
 
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20曲のセレクト相当むずかしかった…シングルいっぱい落としてごめん。ほんとはいれたかったのいっぱいある…正直じぶんには語ることばがなくてあえて入れなかったのもあります…あらためて選んでみるとカップリングまで名曲ばかりですね、というかわりとカップリング厨だった模様。また、好きな音楽の傾向が如実に反映されてもいるなあという結果に。
セレクト、感想ともにかなり個人主観がはいっているので、それはちげーよ!ってのもあるとは思いますが…
6人、5人、4人、3人と変遷してきたKAT-TUNだけれど、どの時代もそのときにできうる音楽に貪欲に挑戦していて、すばらしいアーティストだと思います(小並)
(ソロ曲等の作詞、ないしは作曲をのぞき、彼らが曲を作っているわけではないので、音楽性もくそも、という話もあるかもしれないが、色々なGの制作等のインタビューなどからある程度、次はこういうことをやろう、とか、こういうイメージでやってみない?とか話し合ったり、たくさんの候補曲の中から選んでるらしいということを鑑みて、世に出るそれらを選びとるセンスや表現するセンスを含めて音楽性と定義しています)
 
現時点ではまだ3人のあたらしい曲は1曲(あ、BRAND NEW STAGEもかな?)しかなく、過去の曲を3人で歌っているけれど、この先、亀梨くん、上田くん、中丸くんのフィーリングがどんな新たな音楽を生み出すのか、非常に楽しみでなりません。
 
ってえっ…7000文字越えてる…!長…!ここまで読んでくださった方ありがとうございました。